お知らせ

大平エリアの山の修道院では、修道院の営みの中心である祈り、あるもので工夫しながらわかちあう素朴な暮らし、自然も人も共に生きるということを体験できる施設です。素泊まりやキャンプを通じて自然の中でゆっくりと過ごし、いのちの恵みを味わい、大いなるものとの対話を深める時間をお過ごしください。

異国の地で神の慈愛を実践し続けたド・ロ神父の物語をわかちあい、未来へつなぐフィールド・ミュージアムをつくる。

ド・ロさまと歩くミュージアム

About

これまでの価値観が大きく変化し、現代に生きる多くの人がゆたかな暮らしのありかたを模索しています。
そんななか出津で継承されてきたド・ロさまの精神や 生活文化、共同体のありかたは、これからのゆたかさを示すものになるでしょう。
競争するのではなく、共に耕す。占有するのではなく、わかちあう。ないものを望むのではなく、あるものを生かす。
大切に受け継がれてきた、 修道会の営みを耕しわかちあうことで、これからの時代を生きる人たちの糧となることを願います。

マルク・マリー・ド・ロ神父(ド・ロさま)

1840 年にフランスのノルマンディー地方ヴォスロールに貴族の次男として生まれ。1868 年に来日。印刷技師として長崎や横浜で布教活動に励んだのち、外海地区へ赴任。母国で身につけた建築・土木・医学・産業などの幅広い専門知識を活かし、多彩な事業を自ら先導し外海の人々に「自立して生きる力」を授けた。出津教会・大野教会・救助院・マカロニ工場など設計した建築は現在も外海の地に残る。神父は来日後、一度も母国へ帰ることなく、1914 年に享年 74 歳で逝去。出津集落、野道の共同墓地に眠る。

Vision

歩いて巡る。歩みを振り返る。

「自分たちが暮らす環境、インフラ、住まい、着るもの、食べるものはできるだけ自分たちの手で。」
外海の人々にそう教え、自活の力を育んだド・ロ神父の精神は、持続可能な地域社会のあるべき姿を示しています。
その精神は現代でも有効なものとなるでしょう。
このミュージアムでは、ド・ロさまと村の人々が残した大切な歴史的遺産を歩いて巡るとともに、神父の精神を受け継ぐシスターたちの暮らしの一部を体験することができます。
体験を通してド・ロさまの歩みを振り返り、その精神を感じることができるフィールドミュージアムを目指しています。

フィールドミュージアム全体像

修道会の、暮らしをひらく

お告げのマリア修道会のシスターたちは、各地の修道院で保育・医療・福祉事業に取り組むかたわらで日々祈りを捧げ、食卓のために土を耕し作物を育て収穫しています。修道会の暮らしは極めてシンプルなものです。多くのものを持たず、少ないものをわかちあうことの中に本当のゆたかさがあると考えます。そんな修道者の「暮らしかた」の一端に触れていただければ幸いです。

長崎県の端々に息づく物語。

本プロジェクトは、長崎市の外海地区にある出津・大野エリアをメインの舞台としたものですが、お告げのマリア修道会は長崎の端々(はしばし)に点在する30 以上の修道院で構成されています。外海地区のド・ロ神父と同じように、それぞれの土地に宣教活動にあたった神父さまと、土地の歴史が存在しているのです。それらの物語をわかちあうために、修道院をつないだネットワークの構築にも取り組みます。

Project Schedule